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あにめたまご2017 試写会感想

あにめたまご2017の試写会にご招待いただきました。 正直に申し上げてこんなにクオリティが高いと思わず、びっくりしました。 4本見終わるのがあっという間で、アニメ業界をもっと応援していきたいという気持ちが強まりました。

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そもそもあにめたまごとは?

日本のアニメ業界の将来を担う優れたアニメーター等を育成するために行われている文化庁委託事業

アニメーターさんらの修行として作品を作り上げるプロジェクトです。 

全体の感想

  • 4作品とも作品の雰囲気やチャレンジしているポイントが異なるので、新鮮な気持ちで4本見続けられる
  • 各作品、1話完結で起承転結がわかりやすくまとまっているので、見終わったあとにスッキリする
  • ただし、前身のアニメミライでは完成試写会以降にさらなる展開を見せた作品もいくつかあるため(リトルウィッチアカデミア等)各作品、どこか物語が続いていくような余韻を残していて、ワクワクする

最近は起承転結がボケていたり、キャラクターがブレているのでは?という作品を観たこともあり、あにめたまご2017の作品は1話という前提条件があるもののどれもスカッとしました。1作品1作品キラキラしていて、疲れた心に染み渡ります… それでは各お話の感想に移ります

※各画像は公式サイトから引用しました(あにめたまご2017

ちゃらんぽ島(ランド)の冒険

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実はキービジュアルを見たときは、あまり気になっていなかったのですが 実際に作品を観ると画面の美しさに目を引かれました。 キャラクターは落書きチックなテイストで、風景は油絵と水彩を足して2で割ったようなまた違うテイストかつ、色使いもポップなのに全く破綻していないのです。 この画面をドタバタとキャラクターが動いているのに全体がまとまっていることに感心しました。 展開が非常にわかりやすかったので、アニメーションを純粋に楽しむことができる作品です。

RedAsh -GEARWORLD-

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こちら、前情報からかなり期待しておりました。
もともと海外なのか日本なのかわからない世界観やキャラクターデザインが好きなので、キービジュアルからテンションが上がります。

建物・乗り物・キャラクターデザインにかなり詰め込まれており、それが少しくすんだ色調の画面を所狭しと動き回ります。音楽もかなりマッチしていました。 観る前はまだ少し3Dらしいアニメに抵抗があったのですが、独特の世界観の中で生き生きとい動くキャラクターを観ているうちに引き込まれました。視聴後は3Dということは気にならなかったです。

一方で一画面の情報や設定がかなり多い印象で、視聴中に設定資料集がほしくなりました。

調べたところ、クラウドファンディングで共通の設定をゲーム化・アニメ化するプロジェクトだったそうで、見逃していたことを後悔しました。

帰宅後に興奮冷めやらず、思わずSTUDIO4℃さんのお問い合わせからラブレター・メールを送ってしまいました。スタッフさんから丁寧な返信をいただいてうれしかったです。
次の展開を期待しています!

げんばのじょう-玄蕃之丞-

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この作品の序盤の穏やかなシーンは上映3作品目ということもあり、少し退屈でした。 しかし、玄蕃之丞が芸を披露するシーンから動きにギアが入り始めました。迫力があり、ここから話に入っていくということがよくわかりました。 更に中盤〜終盤の展開やキツネたちの動きはすばらしいものでした。しなやかな疾走感がとても良く伝わりました。 作品全体で静と動がキッチリ出ていると感じました。

あにめたまごの企画の趣旨とは少しずれますが、結末の話自体も本当によかったです。泣けました。  

ずんだホライずん

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コメディだとは思っていましたがミュージカル調だとは思っていなかったので驚きました。日本人はミュージカルを見慣れないので作り手も大変だったのではないでしょうか。終わりまでハイテンションを保てていて楽しませてもらいました。 そして重要ですがキャラクターがみんな本当に可愛いです!表情も動きも活き活きしていました。そしてずん子ちゃんの太ももに愛を感じました。 観終わったらずんだ餅も納豆も食べたくなりました。  

 

日本の大切な文化であるアニメーションを次世代に続けていくためのあにめたまご、試写会では単純に一視聴者として楽しませてもらいました。

このプロジェクトをこれからも応援していきます!